2009-01-01から1年間の記事一覧

決定的な情報

風向きを変える、決定的な情報というものがある。商品購買においても、決定的な情報というのが何かというのは重要なことだ。たとえば、ある企業がコーポレートブランドのマークを作ろうとした。表現したいものは会社の熱意である。そしてその会社は火を扱う…

早廻しとスローモーション

ある種の映像は、スローモーションにすると何故か味わい深くなる。昆虫の脱皮とか雲の動きとか、もともとすごくゆっくり進むものは、早廻しにすると味わい深くなる。人が感知する情報量には心地よい領域(時間×変化量)があって、あまりにも多いと感じにくい…

Twitterの思想

そういうものがあるのか知らないが、あるとしたらで考える。Twitterの思想は「目的志向でないWeb」で、検索(Googleとか)の思想と対立するもの。検索は究極の目的志向で、中央集権で、効率が先に立って、それによって価値を生み出すもの。Twitterは逆に、最…

経営者の気持ち

一念発起して予算を投下し、バージョンアップ。メモリも増やしたから余裕だと思っていたら、なんだか無駄にメモリを食うプログラムが増えていて、ふざけんなという気持ちになりつつも、確かにアウトプットは以前よりよくなったという気もするし、でも冷静に…

どれだけ俳句・川柳は募集されているのか

俳句・川柳っぽい広告、言い換えると「あるあるネタ」広告というのは一定の需要があるのか、たまにみかける。体感値としては、増えている。広告を見てくれる人がどんどん減っている(というふうに言われている)現況においては、あるあるネタというのはかな…

反応のモデリング

自分をウォッチしていて、人間の活動に関するモデルを考えた。人は、何かの刺激に対して、瞬間的に行う判断がある。まずは、それが「危険か安全か」。そして同時に、その刺激に対して「受容するかコントロールを試みるか」。かなり原始的だけど、本人も気づ…

暗号の快感

アニメ好きにだけわかる絵とのこと。これは、たぶん涼宮ハルヒということなんだろう。制服と髪の毛とリボンの色が抽象化されて表現されている。抽象化された表現は、わかる人にだけわかるような暗号として機能するようだ。これは絵の話なのだろうけど、文字…

文章における空気感

この文章が好きだ。 私は以前、このウェブサイトを好意的に紹介した。しかし、こんなの税金の無駄使いだ、という意見も、理解できる。99%の国民は、このウェブサイトを見ないに違いない。だから、廃止したって不都合はないだろう。同じ金額を使うなら、マス…

プレゼンスタイル

大ざっぱに言って、プレゼンには二種類あるように思う。ひとつは、演説(しゃべり)が前提としてあって、その補足としてスライドを作っている形式。文字が少なく、絵が多いスライドができあがることが多く、みんなが「素晴らしいプレゼン」と思うのはこちら…

食事に対する考え方

ダイエット関連の話を聞いていて、なるほどと思った話。 「食事というのは、その後の活動を行うために補給をする行為だと考えること。だとすれば、夜、これから帰って寝るだけなのに補給をするというのはおかしい話。だから、朝ご飯と昼ご飯をたくさん食べて…

えっと何だったか選手権

がんばれば「ああ・・・」と、読めるのだけれど、ささーと読み流していると必ず引っかかってしまう漢字というのがある。個人的に「それは変換せずひらがなにしといてくれ!」的な。 俯く(うつむく) これは、うなずく(頷く)と間違えやすい。 歪(ひずみ) 最…

駄話

北欧には、いわゆるコーカソイド、特徴として金髪が多く目の色も薄い人が多い人種が多いのだとか。北欧地域の特色として、日照が弱く、そのへんが肌が白くなったり色素が薄くなったりした遠因ではないかといわれているようだ。 ところで北欧系のインテリアっ…

新人教育がつまづいている例

こういう例、よく見る気がする。 上司:基本的なことをやらせてみて、それが十分以上にできているようならその具合を見てレベルの高いものを任せる 新人:基本的なこと以上のことができると思っているので、基本的なことをやらされてもあまり真剣になれない …

GT-R、ガンダム、戦う女の子

華奢な女の子が大きな剣を持って戦うことに多くの人がおかしいと思う、屈強な男を主人公にすべき的な意見が海外で出ているという記事を見た。たしかにおかしい。それでいうと、日本で生まれるロボットの発想もおかしい。戦うことに最適化したロボットが人型…

強み

日本は何でダメか、というのはさまざまな分析を見る。しかし待て、日本は何がすごいかということをもっと掘ってもいいのではないか。というのは希望を持ちたいからということではなくて、もし自分が他の国に生まれたら、大して条件も良くなさそうなのに、し…

なにがほんとうか

某リサーチ系の人と話したけれど、「なにが本当なのか」というのを見極めるのは、かなり難しいねというのがあって、これはかなり共感できた。リサーチをやるときには、対象者に聞くというのが一般的にはあるのだけれど、実際に感じたことを対象者が覚えてな…

まずは引いてから押す

あまりにも有名な、林先生のこの文章。不思議な迫力があるが、思考の筋としても見るべきものがある。 事実がこのメールの通りだとすれば、あなたのおっしゃるように、弟さんは統合失調症の可能性があると思います。 しかし、どうもこのメールの内容は解せな…

カーデザインリバイバル

ここ数年、初代や昔の形をデザインモチーフにした新型車が発表されていて、気になっている。比較してみた。 HONDA EV-N(モチーフ:N360) ダッジ・チャレンジャー(1970年の初代モチーフ) フィアット500(1957-77の二代目がモチーフ) メルセデスベンツ SL…

面倒くささを使う

最近、ペットボトルを買わなくなった。厳密には、プライベートでは買わないが、会社では買う。理由は単純で、捨てるのが面倒だから。いま住んでいる自治体では、ペットボトルはラベルを剥いで、洗浄して捨てることになっている。出す日も決まっていて多くは…

日本人の議論と修辞疑問文

ちょっと前に、英語での修辞疑問文の話がどこか、ブログで取り上げられていたのだけれど、受験のとき書いた小論文がこんなのだった。あくまで仮説だし、間違っていたらご指摘を。 英語は「テーマ」と「立場」を切り分ける 英語での議論の場合、本人の立場(…

最強のリコメンデーション

自分が好きなものや、気になるものをネット上で書いたり、集めたりする。そうすると、それをブックマークなり、フォローなりしてくれる人が出てくる。フォローという語感から考えると、自分に従属というか、追っかけるというようなニュアンスが出るけれども…

伝統的暴走族Hack

最近、インフルエンザ対策でマスクをしている人を見かける。知り合いでも、マスクをしているとやや話しかけづらくなる気がする。病気がうつるとかそういうことではなく、なんだかシャットアウトされているような印象をうっすらと感じるからではないか。さて…

筋トレ再考

いままで筋トレというものが嫌いなもののひとつだった。筋肉というのは道具であって、それ自体を鍛えるということの意味がわからず、美しくないと思っていた。ところが筋トレをしている人の話を聞いて総合するに、あれは「自分(の体)をコントロールする実…

仕事の競合はゲーム

仕事における「やりがい」と、ゲームにおける「楽しさ」は、かなりのところ似ているのではと思う。そういう意味で、仕事とゲームは競合関係にある。なんらかの目標があって、自分なりの努力を投入して、そしてフィードバックがある。目標の大きさや難易度、…

二つのリソース

今回の選挙では、二つのリソースというものがポイントだったのかもしれない。 ひとつは、経済学方面というか、財源。素晴らしい理想を掲げるのはいいけれど財源は?という話。限られた資源をどう生かすか。そのリソースの制限を、見ていない人もいるという現…

自由とは

そうだった、前掲の本から、孫引きになってしまうけれど引用。 奴隷解放という歴史的瞬間に黒人奴隷達が次のような会話をします―― 奴隷A:「俺たちはもう自由なんだ!自由になったんだ!」 奴隷B:「自由ってことは、明日からもう働かなくてもいいのか?」 …

売るための広告はなぜあんな表現なのか?

費用対効果が見える広告~レスポンス広告のすべて作者: 後藤一喜出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2009/06/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 14人 クリック: 185回この商品を含むブログ (7件) を見る レスポンス広告の正体は実は広告ではなく販売であ…

称えられる死者

有名な人が亡くなると、その人を再評価する記事や意見を多く見ることがある。訃報によってその人のことを思い出して書く、というだけならともかく、肯定的な意見が多くなるのはどうしてだろう。死者に口なし、死者に暴言を吐くとそのまま返ってくる、という…

夢日記

ブログもはてブもTwitterもTumblrもすべて自分は「気になったこと・モノ」を並べているという意味では同じ使い方をしているのだけれど、後から見直すと不思議なような、気持ち悪いような、それでいて考えが深まったような不思議な印象を受けることがある。こ…

コンセプト的

LacieのUSBメモリ買ったんだけど、いい商品だなと思う(相場より高めなのがネックだ)。コンセプトがよい。このデザイナーにとって、USBメモリというモノのコンセプトは「重要なものへのアクセス源」であり、だからこそ「なくしてはならないモノ」であり、だ…