伝統的暴走族Hack

最近、インフルエンザ対策でマスクをしている人を見かける。知り合いでも、マスクをしているとやや話しかけづらくなる気がする。病気がうつるとかそういうことではなく、なんだかシャットアウトされているような印象をうっすらと感じるからではないか。さて一方、体が弱そうに見えないのに杖をついていたり、明らかにいかついのに車椅子に乗っている人などを見ると不思議に迫力がある。ハンディキャップがあるふりをしているようにみえると、不気味だということなのだろう。そういうことを合わせて考えるに、暴走族がなぜサングラスをし、マスクをしているのかがわかる。彼らはまず、周りをシャットアウトしている。「俺に話しかけるな」という非言語メッセージを発している。それと同時に、由来としてはハンディキャップから身を守るものを健常体に身につけることで、不気味な迫力を出そうとしている。加えて、大声を出したり爆音を出したりして、人目を引きつけている。つまり、人目を引いておいて、不気味に感じさせ、最後に非言語で「俺に話しかけるな」と突き放す。不条理だ。