駄話

北欧には、いわゆるコーカソイド、特徴として金髪が多く目の色も薄い人が多い人種が多いのだとか。北欧地域の特色として、日照が弱く、そのへんが肌が白くなったり色素が薄くなったりした遠因ではないかといわれているようだ。
ところで北欧系のインテリアってずっと地味に人気がある。パステルカラーが多くて、あんまりコントラストが強くない。角丸っていうのか、基本直線なのだけれど、角は丸くしているようなデザインもよく見かける。こういうものって、北欧に住む彼らの色彩感と関連があるのかもしれない。コントラストが強いものとかは、彼らの色素が薄めの目にとってはギラギラしてうっとうしいのかもしれない、それでああいうデザインになったとか。
それでいうと、日本の伝統的な絵とか割とコントラストが強いものもある。赤とか金とか黒とか。あとインテリア、っていうか光の取り込み方も、陰影が強いなあと感じるものも多い。このへんは日本人の目が黒に近いことと関連があるだろうか。
しかしなぜ北欧系インテリアは人気があるのだろうか。日本人の目が薄くなってきたわけでもないし。直接関連がないけど思い当たるのは、森ガール系とか女の子メルヘン写真とか。淡い色遣いが特徴的だったりする。前もどこかに書いたように思うけれど、これは広告が世の中に氾濫しすぎた影響かもしれない。広告は、目立たなければいけないので、淡い色遣いで地味に展開したりしない。商品のパッケージとかもそうで、競合が激しくなればなるほどどぎつい色をコントラスト強く配置する傾向がある。特に商品パッケージは、店頭最適化されたものが多いので、家に持ち帰って置くと非常にうっとうしい存在になる。こういうものにみんな疲れているのかもしれない。作っている人さえ疲れている。
商品・商品パッケージに関しては、オリジナルショップを量販と別にたてることで逃れることができる。無印でもユニクロでもIKEAでもマリメッコでもなんでもいいのだけれど、ああいういわばオンリーショップがある意味は、スーパーみたいな雑多な店頭における店頭最適化のデザインを避ける意味合いも持つ。シリーズとして意味を持つデザインをして、世界観を売る。その手の店にいくと、自分の家をそれで一式そろえたくなる魅力がある(Appleストアとかもそういうところがあるかな?)。
スーパーや家電量販店では個別商品が存在を主張してしのぎを削っているけれど、一つ高いレイヤーで、シリーズ(ブランド)どうしがオンリーショップという枠を持って互いに競合している。だから、オンリーショップの商品は滅多にスーパーや量販に卸さない。個別商品を分けて卸しても意味をなさないからだろう。とはいえ、消費者との距離の近さというのは重要なので、その点では量販店やスーパーに有利な部分もある。
たまにデザイン優先の、極端に空白の多いお茶やコーヒーのパッケージがあったりするけれど、コンビニやスーパーで売っている限り意味をなさないのだろう。