二つのリソース

今回の選挙では、二つのリソースというものがポイントだったのかもしれない。
ひとつは、経済学方面というか、財源。素晴らしい理想を掲げるのはいいけれど財源は?という話。限られた資源をどう生かすか。そのリソースの制限を、見ていない人もいるという現実がひとつ。
もうひとつは、マーケティング方面のリソース。素晴らしい政策を語るのはいいけれど相手が覚えられる?理解できる?という話。限られた生活者の認識資源をどう生かすか。単純なことまでしか関わりきれないというそのリソースの制限を、見ていない人もいるという現実。
広告の仕事でもよくある。経理方面の引く計画とマーケティングが対立する。経理方面では社内のリソースから考えるとこういう計画になる、という話をする。マーケティング側は市場におけるポジション(これは生活者の認識=リソースの話)から見ると、こういう計画になる、という話。たいてい、かみ合わないが、数値が明確な経理方面のほうが強かったりして、育てたはずのブランドとかぶちこわしになったり。