はじめてパソコンを買ったときの話

私は何かと新しいものに興味を示しながら、実際はみんなが導入してからついていく傾向がある。パソコンは2000年あたりに初めて買った。ネットに一回もつなげずに、当時コピープロテクトがなかった(?)イラレやフォトショを、そんなのガンガン動くはずもない格安のVaio Jに無理やりインストールしてすぐ壊した。その後4年間、パソコンは持っていなかった。みんなが「インターネットすごいよ、パソコンすごいよ」と言うのを聞き、ナナメの視点から「へー、じゃ空を飛べるの?」とか「デジカメで年賀状とか、PCとデジカメとプリンタ買ったらむしろ割高じゃん」とかなんだかんだいってなかなか導入しなかったものだ。
とりわけインターネットは理解しづらかった。「すごい図書館みたいなもの」と言われても別に図書館にそんなに興味がなかったし、メールと言われても既に携帯があったし、ニュースと言われてもテレビがあった。構造を説明した、例の「端末があって、真ん中にWWWの概念があって世界中につながってる図」は何の価値も説明していなかった。結局やってみるまでは、それの価値をわからなかったのだ。この前、母親にインターネットの説明をしようとして、はたと「うまい説明はまだなかったのだな」と気付いた。やるしか分かる方法がない。実際、2004年5月にパソコンを買って2ヵ月後には、ブログを書き始めていたのだから、やり始めれば早いものだ。
何がいいたいかというと、ある種の物事というのは、説明がうまくできないということだ。そして、こういうものはどんどん軽んじられていっている気がするのだ。