「手続き」と「型」の違い

どちらも「マニュアル」ということにして自分の中でごっちゃにしやすいんだけれども実は3つともかなり違うようだ。「手続き」というのは公平さの象徴だ。一人一人が異なる状況の中で、それを公平に扱うために存在している。「型」は身体知の象徴で、言葉では伝えにくい知識を伝えるためのメディア。型を繰り返すことで、ある種の知識を伝達することができる。「マニュアル」は機械化の象徴。最低限の効果を効率よく生み出すための管理の手法のようだ。実務ではたまに混同して使われることがあって、これが不幸を生み出すこともありうる。3つに共通することとしては、どれも手段なので、目的を見失わないようにしないといけないということだろうか。問題は、それをいかに強制するかで、昔はそのために権威がよく使われていたけれど、いまはその行為自体を楽しくするとか、その有用性を理屈で説明するとか、結構むずかしいことを求められているように思う。