「なぜ」の樹海

何かがダメになっているのなら、普通は、どうやってよくするかを考える。その過程で「なぜダメになったのか」、つまり原因を探ろうとするが、物事の複雑さに負けて、「なぜ」の議論が進まないうちに体力を消耗していく。どうやってよくするかにたどり着かず死んでいく。しかも都合の悪いことに、「なぜ」の樹海を歩いていると、そのうちトランス状態に入り自己目的化する。「なぜ」の樹海にはまってはいけない。帰ってこれないぞ!