自意識問題

過去に自意識が希薄な人について書いたら、id:kanimaster氏がブログで自意識について触れていたので。少々考えてみた仮説を開陳したいと思う。まずはマトリクスを組んでみる。表側は自分に対する態度、表頭は他者(から自分に向けられる認識)に対する態度である。

他者認識コントロールできる・したい 他者認識コントロールできない・する必要ない
自分はこのままでよい A B
自分はこのままではダメ C D
  • A:割と健全かも。自信はあり、社会性もある程度ある、みたいな。
  • B:いわゆる自意識希薄はこの層か?自分に対して全く気にしない。場合によっては浮くので天然に。
  • C:「自意識過剰」最右翼。自分自身と、自分への目線に悩む。
  • D:これも自意識過剰かもしれない。しかし「あるべき自分」との差に悩むので、自己疎外が近い。

以前のエントリで「自意識希薄な人について誰か書いて」と書いてみたが、Bがこの層なのかもしれない。で、ここからは完全に思いつきなのだが、表頭である「他者認識コントロールへの意志」は、その人がどれだけ同質的社会に育ったかで影響されると思う。都会にいると孤独を感じるように、同質な人が多いところで育つと違いを気にするものだ。そして表側は、親の教育態度がおそらく影響している。親がどういう愛情を注いだかでこの態度は変わるだろう。この辺の根拠は多少かじった心理学から。この推論から無理矢理結論を出すと、進学校や塾など同じような人々が集まる環境に住み、親から十分な愛情(「おまえはありのままで良いよ的な)を受けられなかった場合、自意識過剰になるのではないか、という仮説。そして本人の意識が直接原因になっているのではない以上、それを後から本人の意志でどうこうするのは難しいのではないかな、ということだ。あ、ちなみに、私が「自意識希薄な人」と述べた人は、インド育ちで、(おそらく)家庭は裕福。