サービスの使い分けと棲み分け

ブログとはてブTwitterTumblrを利用しているのだけれど少し混乱してきた。自分から見える風景を整理。

SNSほどクローズではないものの、つぶやきの内容が「いまなにしてる?」から始まることもありプライベートを少しさらしながら会話するコミュニティサービス的になりつつある。ふぁぼったりReTweetすることでクリップはできるものの、ためになるからクリップというよりは「笑った」「受けた」を表明する一つの手法として利用されている感がある。「あしあと」みたいな制度がなく、反応がなくて当然に見える設計のために広く浅く付き合うことができるという意味で、気楽なゆるいコミュニティとして発展しているように思う。

はてブなどで「役立ち系」「気づき・警句系」「おもしろコピペ系」を熱心にクリップしていた人はどんどんここに流れていると思う。はてブページのようにずらっと人が並ぶような設計になっていないため、投票っぽい使い方がなされないのが特徴か。100文字みたいな制限がなく、画像や動画もクリップできるためにクリップ系用途はここにどんどん集約されそう。他人のTumblrをフォローしたり引用したりすることによってゆるやかなコミュニティにはなっているが、直接の対話ではないために情報収集にストイックな人には向いているように思う。

はてなスターの実装や、Tumblrの登場によってクリップ的な用途はだんだん弱まり、投票的な用途に用いられることが増えてきたように思う。投票は、元コンテンツについているブクマという意味での投票、そしてブクマコメントに対するスターの投票の二段階があるのが特徴。反応の一覧性という意味でTwitterにもTumblrにもない強みがある反面、コメントの使い方によっては荒れたりもする。

  • ブログ

長文をしたためるツールという位置づけだろうか。ブログに対するTumblrTwitterの反応というのは見えにくいので、PVでなければブクマ数に最適化される傾向がある。はてブはポジティブ・ネガティブ・保留の別を問うてはいないので、異論反論入り乱れる極論を書くモチベーションが高まる傾向が生まれるかも。軽いコミュニケーション的な用途は置いてきぼりになっており、ハードな長文をコメント欄で、あるいはブログ間で戦わせる場合でないと(純粋なブログ間の交流としては)活性化しているように見えない。結果として、大戦争に見えることが多いかもしれない。

  • 所感

全体をお祭りに例えるなら、ブログは舞台で、はてブは観客席みたいなところがあった。今でもそういうところはあるけれど、うろうろしながら適当に話しかけあったりする人(Twitter)とか、ストイックに出店の焼きそばを食いあさる人(Tumblr)とか、そういう人たちも増えてきて、表とか裏とかそういう関係性もねじれてきている。それで舞台も高いところではなくなって、低いところで演じている人たち(ブロガー)の周りを人が囲んでおひねりとか投げている状態(はてブ)全体に光が当たっている印象。その熱量がさらに人を呼んでいる感じはなかなかカオスだけれど、誰もいない、明後日の方向で一人で自作の詩を朗読する人も相変わらずいたりして、まあそういうところにも注目したい。あれ、何の整理だっけか・・・