ガラパゴス化で儲けるためには。
なぜいまさらこの話題をするのか、というこの絶妙な時代遅れ感。たまりません。話としてはまじめ。
- ガラパゴス化というのは、閉じたコミュニティで起きる。(物理的に閉じているかどうかとはまた別、コミュニケーションが閉じているかどうか)
- 閉じたコミュニティ内のプレイヤーは、コミュニティ内の評価だけを特に気にする。(外部は無視)
- 閉じたコミュニティの中だけで消費され、その結果からフィードバックされて新しいものができる。(自己のビジョンより他者からの評価が重要)
- 閉じたコミュニティは、プレイヤー同士の共通知識が多く、その共通知識はどんどん更新され外部とのギャップは大きくなる(ガラパゴスの強度を増す行為)
日本の場合、似通った人々が人口密度高く暮らし、外部へのビジョンを求めるのではなく相互評価を基本にものづくりをするので、コミュニティの範疇が日本内にとどまる場合はガラパゴス化するのがあたりまえ。この場合、競合しているプレイヤーが多いほどハイプレッシャーになるので、ガラパゴスとして強度が上がるスピード(外部との差が大きくなるスピード)も速い。携帯電話などはそうなのだろう。
- ガラパゴス化は問題ではない、ただの現象である。
- 問題視されるべきはガラパゴス化でなく、ガラパゴス化によって生まれた外部との「ギャップ」を換金するプレイヤーが外部に発生してしまうということである。
- 要は、マニアックなアニメを売って儲けるのがアメリカでなくて日本でありさえすればよい。
- そのためには、内外のギャップを冷静に見極める存在と、それをビジネスシステムに落とし込む存在が必要である。要はスーツ。
- スーツは本来、ガラパゴスコミュニティに利益を還元すべきであるが、下手に資金投下するとガラパゴスコミュニティの活力をそぐ。
- 好きでやっていた行為にニンジン(お金)を投下してしまうとモチベーションが不純になりいいものが生まれないことがある。
- 結論として、ガラパゴスはより純度を高くして強度を高めればよくて、その陰でしっかり回収してこっそり資金投下するあしながおじさんが必要。