賛成派と反対派

メディアを通じて賛成派と反対派があらわれるとき、どういう形を取るか。なにかの出来事に対して、反対である人は「反対である」意志を強く表明する。賛成派は、単に賛成であるだけだから、出来事がとくにエポックメイキングなものでもない限りは賛意を積極的には表さない。そうすると初期段階では反対派の姿がたくさん見えてくることになる。そして反対派が一定以上集まって見えるようになると、「反対派だらけであるように見える」状況に対して賛成派が疑問をいだきはじめ、「私は賛成だけど・・・」という意見を消極的に表明する。しかしこの段階ではすでに反対派が一定以上固まって存在しているため、賛成派が名乗りをあげることには勇気が必要になり、賛成派がうしろに大量に続かない限りは反対派の攻撃を受けやすくなる。この時点で最初の出来事からはある程度時間が経っている。第三者からは、初期に大量にあらわれた反対派が印象に残る(そしてそのあとに起きたことはメディア上は目立たないので記憶されない)ため、反対派が多いという印象で終わる。・・・というような構造はあったりするのだろうか。