市場経済

計画経済と市場経済という二つのあり方を考えるに、市場経済というのは分散化の技術かなと思うことがある。市場を効率的に回すには非常に高度な判断が必要である。とすると、その判断をするときにがんばって一カ所がやろうと思うのが計画経済。分散化して、個々人に判断させるのが市場経済。ただし、どちらにせよ何が理想なのかという点であいまいな点がある。分散化した状態で、かつ目標を皆が共有し、個々人の判断能力が高いのが効率的な状態といえる。個々人の判断能力が高いとかいうのは教育とかリテラシーの話になるのかもしれないが、目標を皆が共有しというのがよくわからない。効率的だけれども、健康的じゃない気がする。人生に自明な目標はないので、自明な効率というものも定義できない。どうしても、このあたりに行き当たる。そうすると哲学の出番なのかなあと思う。