ゆるふわおしゃれな車を考える
「原油高でクルマどころじゃない」「いまどきクルマでかっこいいと思うなんて低脳でワーキングプア」と言われ?ながらも、このクルマに乗るとゆるふわおしゃれじゃないか、というクルマを集めてみる企画。元ネタはこのあたり。
- 古いベンツ
70年代の「W123」あたりはおしゃれっ子からも人気。
故障がいやなら一世代後の「W124」で。
ハードコアなら古い「タテ目ベンツ」へ。
個体が割と少なく、プレミアがつきがちなのがネック。昔のSLも地味にプレミア化。
- 四角い時代のボルボ
もはや鉄板。走行性能はたいしたことはないとしても、ヒエラルキーを超越した賢さがただよう(気がする)。元記事にもあった。
- 古めのランクル
カクカクしていた時代のランクルは地味に人気。乗り心地は悪そうだけど。もともとしっかりした作りのクルマなのでまだ乗れる?
同じようなところで、古いフォードブロンコも人気があり、キムタクが乗っていた。
これはアウトドア系趣味とセットで。一番いいのはサーフィン。どこかで「ハイエースに乗ってかっこいい人が本当にかっこいい人」と書いてあるのを読んで激しく共感した覚えが。難易度高し。エスティマやオデッセイ不可。ドレスアップも不可。
- Be-1/パオ
バブルの時に生まれたレトロカー企画。パイクカーとか言われていた。評論家からはボロクソに言われたがおしゃれとされている。今となってはレア。
当時ドラえもんのCMだった日産ラシーンも女の子に人気があったりする。これもレア。
カクカクした時代のものに限る。印象に反して、わりと車体は小さく狭い。この後のモデルが急に丸くなりガイコツみたいな顔つきになって日本では人気を失った。
- プジョー(現行)
なぜか女性に人気。性能とかっていうよりも、あのプジョーのマークが。かわいいらしい。
- ベンツGクラス(現行)
芸能人が乗りまくって食傷気味&頭悪そうだけれど、おしゃれであることには違いない。高い。
- VWカルマンギア、ポルシェ356
疲れてきた。まだありそうだけどここまで。古いクルマが多くなってしまった。
- 難しいライン
VWビートル(昔の)、ジャガー、シトロエン、アルファロメオ、古いアメ車、BMW、ポルシェ(現行)。好きな人も多いんだけど、嫌いな人も一定数いるので、ゆるふわおしゃれかどうかは難しい。
ここに挙げたクルマには共通点があるように思う。言うならば「序列感のなさ」である。昔で言う「いつかはクラウン」のような、ヒエラルキー構成の中に単純に含まれていないことがポイントなのである。クルマメーカーは、どうしても製造企画上、クルマラインナップに序列をつけてしまう。しかし買う側として、自分の一台に序列もへったくれもない。出来の悪いクラウンとしてのカローラは欲しくないのである。序列ラインナップからそこはかとなくただよう「ま、こんなもんでしょ」感がどうしても鼻につくのである。いまのクルマに発生している問題は性能や個別車種の企画ではない。全体としての製造企画とそのプロセスである。とまあ偉そうに語ってみたが、クルマは持っていない。