原因モラル還元主義

ある特定の集団が、別の集団を攻撃するときに、「モラルが欠如している」「金の亡者」など、主に精神性・倫理性をもって原因を究明していることがある。これは一体何がしたいんだろう。というか、両方の集団に出入りすればわかるけど、多くの場合、モラルなんてどっちの集団も大して変わらない。たまに消費者⇔企業みたいな対立構造を作っているのも見るけど、これなんて同一人物である(企業構成員だって消費者)。モラルなんて欠如してないし、解決策としてモラルアップなんて落第点レベルの悪手だと思う(→どうやって具体化するの?)。こういう現象が何から生まれているのかということを考えるに、ひとつは別集団への想像をしない習慣なのか(あっちにはあっちの事情がある)、あるいは本質的に解決するかどうかはどうでもいい(個人的な不満をぶつける相手を探している)という可能性がある。