移行期の人々

年金に象徴されるような、成長前提の「若者から吸い上げて老人に配分」的世界観からこれから「自分の分は自分で」的世界観に緩やかに移り変わるのだとすると、その過程でひたすら損する人々が出てくる。「老人に支払い、そして受け取るころには自己責任」な人々だ。単純に言うとこの世代は、不幸だ。就職氷河期とかもそのあたりのにおいがする。このあと順調に「自己責任」な世の中になるのだとすると、最初からそのプラットフォームに乗った人はいいだろうけど、この損ばかりしているように見える世代から怨磋の声が響いてきそうだ。この前さんざん母親と「どの世代が得で損なのか」議論をやって不毛だと感じたからこういう話を詰めていっても何も得られないような気がしてしまうが、気になる。