コンニャク情報

栄養価がないからといって、食品として無価値であるとはいえない。それは、歯ざわりその他で味覚に満足をあたえ、消化管のなかにはいることによって、満腹感をあたえる。コンニャクに栄養価がないことは、むかしからしられていて、腹のなかの砂ををとるもの、などといわれていた。いわば一種の煙突そうじのようなものである。しかし、これの通過によって、消化器官系はおおいに興奮し、活動する。情報というものには、かなりの程度にこのコンニャクに似た点がある。(「情報の文明学」梅沢忠夫)

ある目的のために集めて加工する情報というものと、ここでいうコンニャク情報は区分けして考えたほうがよいだろう。しかしコンニャクとはよく言ったものだなあ。うまい。