転回が起こる瞬間

いろいろと情報が入ってくる段階で、いままで気にもとめなかった人やモノが、急に魅力的なものに思え、それしかない、唯一のかけがえのないようなものに思える瞬間がある。そのとき自分の頭の中では、ほんの一瞬ながら、「いや、こういう風に考えてみたらどうだろう?」という、転回を促す問いが自分に向かって発されているように思う。自分から見るとさっぱりおもしろくないものをめちゃくちゃおもしろがっている人の熱い話なんかを聞くと、そういう問いは発されやすい。このとき、熱心な人は私を説得しようとしているようには見えない。単に自分がおもしろいものを他の人に伝えてみたくてたまらないという印象。このへん、気になる。