建築のパラダイム

北京は、有名建築家の実験場だという。大きな土地に、大きな金。しかし、土地があまりにまっさらすぎて、土地の歴史(コンテクスト)がなく、建築家にとっては設計しづらいらしい。ところで、なぜ建築には完成予想図があるのだろう。完成予想図があって、その形に仕上げて、完成予想図によってコンペで仕事が決まるというのはひとつのパラダイムだ。というのは、完成予想図を作らず、初期値と増築方針だけ決めておくという手もあると思えるからだ。要は、グランドオープンという販売方法によって完成予想図という建築方式が決まっているのだと考える。ウェブサイトなどはどんどん改築増築するのだから、何事も完成予想図がなければいけないわけではない。ただし初期値と、増築方針は必要だが。