思い出の豊かさ

今日は時間があったので、ぼうっと過ごす。雨が降っているけれど、そういえば今は梅雨の時期で、これがあけると夏が来るのだった。割と夏生まれなのに、夏に特別楽しいイメージがあるわけでもない。ただ、夏に関連する思い出はいくつかあって、思い出になるような出来事が最近少ないなあと思った。大学以降、東京で4回引っ越しをしているけれども、いま3年間住んでいるこの家では、あまり思い出らしきものが出てこない。イベントが少ないというか、毎日同じことを繰り返していることが多くて、そういうのって覚えていない。テレビを見ていたこととか、ネットを見ていたことが数年経って個別の出来事として思い出されるかというと、かなり微妙である。
思い出というのは、なんらかの変化や移動と結びついているものかもしれない。心の変化や、場所の移動、そういったものがいくつか発生している時点を、あとから思い出す。毎日同じように、繰り返しのことをしていると、思い出は貧困になっていく。それを一概に悪いこととも言えない。でも、自分は面倒くさがりなので、いきおい変化や移動を避けてしまう可能性が高く、そうなると結果として思い出が少なくなるのではないかと思うに、少し微妙な気持ちになる。