なんでバイアスがあるのかっていう話

人にはバイアスがあるぜ、たとえばこんなの、という話は盛り上がる。それをどう防ぐかという話も盛り上がる。ところでバイアスというのは、人間の欠点というか、出来損ないの部分なのだろうか。それとも、もしかして、生存合理性がある(あった)がゆえにそういうふうな認識処理をするのであろうか。ちょっと考えた結果は下記。

  1. 自己肯定的:精神の安定のために必要だったのだろうか。
  2. フォーカスする:視野と同じで、周囲をぼかさないと集中できないっぽい。脳の処理能力の問題か。
  3. 「いま」を生きる:時間軸方向の思考は弱い。むしろ空間軸のほうが強いと思う。過去も現在軸から評価する。
  4. 危険回避:ネガティブなもののほうに注力する傾向がある。原始的な生存には有利だったのだろうか。
  5. 具象志向:物理存在のあるものを優先する。不作為とか、機会損失とか苦手。うーむ。
  6. 統合認知:似たものは同じとみなす。アナロジーにつながる。生存の知恵?
  7. 絶対値主義:相対的な考え方は苦手。必要としていなかったのだろうか。
  8. 集団追随:これは明らかに生存有利っぽい。農耕民族みたいなことも影響したか。

こういうものの結果、物理的な現実から歪められた認知をするわけだけど、まあ現実は現実だから、歪んだ認知に逆らって現実に整合性の高い考えをする人ほど「あたまいい」とされるのかもしれない。人間の進化は環境変化に追いつくかな。